このレビューはネタバレを含みます
17歳の少年と24歳の青年のひと夏の恋。
舞台になっている北イタリアの避暑地の
自然と街並みが絵画のように美しい。
エリオとオリヴァーの美しさも相まって
目に映る全てが綺麗で儚かった。
徐々に距離が縮まっていく2人が
ただただ微笑ましくて尊くて...。
このまま永遠に幸せでいてほしいと
思っていたのに...。
暖炉の前で静かに泣くエリオの表情に
胸が締めつけられて辛かった。
でも、オリヴァーはエリオのことを
本当に好きだったと思うんだよね。
「僕の父なら矯正施設に直行だ」
というオリヴァーの言葉から分かるように
エリオとの恋は絶対に許されないから
諦めるしかなかったんじゃないかな。
エリオを傷つけたことは変わりないけどね。
同性カップルの友人もいて
息子が男性を好きなことに気づいていても
反対せずに暖かく見守ってくれる両親に
愛情たっぷり育てられたエリオ。
オリヴァーも同性愛に理解のある人に
育てられていたら結末は違ったかな。