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君の名前で僕を呼んでのikirunotanocのネタバレレビュー・内容・結末

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

いわゆる、ひと夏の恋。結ばれなかった相手こそ自らの中に居座り続ける、まるで呪いのように。呪いを掛けるために、「君の名前で僕を呼んで」と懇願する。相手の中に自らを植え付ける。自らの中に相手を植え付ける、とてもかたく。結ばれないと分かっているから。呼び起こされた瞬間、すべてがあのひと夏の匂いに包まれる。それだけで幸福になれる、というより、既にそれしか幸福はない。結ばれなかった事実を知ると同時にあの夏に包まれ幸福になる。
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