Uske

君の名前で僕を呼んでのUskeのレビュー・感想・評価

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
4.6
泣けた。80年代前半のイタリアの避暑地。現地の17歳の青年とアメリカの大学院生(男性)の一夏の恋愛。

LGBTモノについて最近の映画で思うのが、なぜかどの映画も主人公の親にマイノリティに対する理解と愛情があること。

でもこの映画はその理解が度を超えたものというか、主人公の恋人同士とは違う方向ではあったが親子の絆の深さがすごすぎた。現実味ないけど、単純に「親にはこうであってほしいな」と思わされた。その辺りから涙腺が緩んでしまっている。

また何より、生きづらさを感じてる時にこそ理解者の存在の有無がどれだけデカイものなのかをヒシヒシと感じさせられる内容だった。

あとは、ラストシーン。思い出しても泣けてくる。その後のエンドロールに音楽はなく、暖炉の木が燃える音で締めくくられ、終わりない熱情みたいなものが最後まで心にグサグサと差し込んで来た。
スコセッシの「沈黙」と少し似てるけど、全然違うものが心の中に湧いて来た。
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