ふす

君の名前で僕を呼んでのふすのレビュー・感想・評価

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
4.5
最後のクレジットでのティモシー・シャラメの演技に脱帽

ひたすら美しくて、儚くて、心地よくて、鳥肌立つような映画。

心のどこかがざわついて、泣きたくなるような感覚があった。

エリオとオリヴァーの演技は沈黙が多く、好みが別れるかもとは思う。
私はかなり好き、「性癖にささる」ものだった。
言葉の選び方もかなりこだわってるのかなと思うほど、芸術作品として高いレベルで作られてたと思う。

エリオは若くて、その若さが本当に眩しくて、どことなくこっちも恥ずかしい面を映し出されてるような...オリヴァーの一挙一動に動揺させられる感触は、たまらなく青春を蘇らせてくれていました。

でもなによりは、あの景色と家。
南イタリアの景色は、見るだけで泣いてしまいそうな美しさでした。

そして、アーミーハマーでかい。
大きすぎるよ、好き。

最後に、お父さんのあの言葉。
すり減っていくのではなく、感じたものを大切に、自分を大切にしろ。という意味だとTwitterで感想を見たが、本当にすごい。
あの映画を見終えてからこそ、この言葉の意味を再認識し、この言葉を聞いてからもう一度見ると、さらに意味を持つのではないだろうか。
未熟な私には上手く言えない

まさに、

大人になれ。

静かに激しい映画だったけど、「ブロークバック・マウンテン」のような感情ではない。
恋愛映画というにも惜しい芸術作品。
多様性のこの時代だからこそあの2人が出会えたと思うと世の中捨てたもんじゃないと思った
ふす

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