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君の名前で僕を呼んでのOのレビュー・感想・評価

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
5.0
美しい、ずっと観ていられる
色んな見方が出来るだろうし、この映画にふさわしい言葉を考える時間が有意義だし奥深い

前半の曖昧さ、抽象的な言葉の選択、危険であり理解されないと
お互いを探り合うようなあの瞬間

「知らない事はあるの?」「大事な事は知らない」
君に知ってほしい君に知ってほしい
ああ、もやもやする

お母さんも言ってたけどオリヴァーの方がエリオの事をより好きなのでは?と感じた
年齢?愛情表現の違い?

「君の話し方が好きだ」最高の告白だと思う

僕と同じことを感じてる?多くを語らなくても分かり合える関係が人としてとても羨ましい

必要以上に嫌いになった?と聞くのもかわいいなと思う反面、儚さと危うさでひりひり

君の名前で僕を呼ぶ
僕の名前で君を呼ぶ
そういうことだったのか!すごく重要な意味を持っていたんだなあ

この先ずっと会えるわけじゃなく、ひと夏だけっていうのが悲しいけど綺麗なままで永遠に記憶される気がしたそうであってほしい

オリヴァーと別れた後のエリオとお父さん(マイケル・スタールバーグ彼は素晴らしいカメレオン俳優)の会話に全てが詰まっていたし、心が打たれた

あやふやに覚えてるのが、
今は何も感じたくないだろう
オリヴァーに会って知性以上の何かを得た
それは幸運だった
エリオにとってもオリヴァーにとっても
エリオじゃなきゃいけないしオリヴァーじゃなきゃいけない
感じたことを忘れないように
全然違うことを重ねながら泣いてしまった

観終わって即原作本買ったけど肌に映る夏の光の反射がとても綺麗だったこと、最後のエリオの着ていた人の顔のイラストがプリントされたシャツに虫がいったりきたりしていたこと、その時のエリオの表情、なんとも言えない感情をずっと記憶したい。
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