りめんばーみー

君の名前で僕を呼んでのりめんばーみーのレビュー・感想・評価

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
-
完全に、完全に、完全に、カウンターを喰らった。

しかし、ほかの人のような大絶賛は私はできなかった。むしろ、ずっと否定的な感情しか持てず、終盤まではイラついていた。

以下、時系列にそった私の気持ち。

【前半】
なんやねん、これ。現代貴族の映画か!?
使用人はいるし、父は大学教授で、息子は楽器もできるわ、モテるわ、母親は家事もせずに何してるかわからんし。こいつらは俺と違う世界に住んどるんだな。
ていうか、なぜ裸?
評判いいから来たけど、やっぱ食指が動かないものは見ない方がよかったかな。


【中盤〜終盤】
やっと、くっ付きやがったが。
ていうか、オリバーはいつ好きになったんだ!? それに遊んでばっかで、仕事しろよ!
エリオ、お前には彼女もいるのに…。え、何その彼女への態度。俺が彼女なら、エリオてめえは半殺しだ。
特に桃だ。食べ物を粗末にするシーンはほんとイヤ! 俺が親なら、あの桃をてめえの口に突っ込むぞ!!
オリバー、そんな桃を食うんじゃねえ!!
画面もキレイだし、うまいんだけど、いまいち乗れねえ〜!!


【ラスト】
号泣!!
とにかく、ラストは完全にカウンターパンチを喰らい、涙していた。
父親の一言一言が深く、心に沁み入ってくる。それはLGBTとか関係なく、すべての人に送る言葉でもある。
またラストの長回しは、my映画史に残るラストだと思う。それに、あの長回しを役者は良く耐えたと思う。

今年のワースト10に入るかと思うくらい入り込めなかったのと同時に、my映画史に残るくらいと思うラストも味わい、点数つけられません。
りめんばーみー

りめんばーみー