美しすぎる映画。
いわゆるBLものになりますので、アレルギーのある方はご遠慮ください。
そんなケツの穴の小さい話ではないんですがね。性別を超えても、愛せる相手を見つけられる事の幸せと難しさが描かれているかと。
ギリシャ彫刻やローマを用いたり、哲学的な表現が多く。
成人男性と少年の恋愛は、ローマ時代は普通であった事(日本でもそですね)、男性同士の恋愛が普通であった事が根底にあり、17歳のエリオは、24歳の男性であるオリヴァーを好きになった事になんの違和感もない。
最初は、自信家そうだ、と敬遠するけど、いつしか目が離せなくなってくる。
オリヴァーはというと、初めからエリオに惹かれていたと。そうだよね。身体、触りすぎたもの。キャバ嬢のテクごとく。
この80年代でも、まだゲイはカミングアウトなんてとんでもない時代。オリヴァーは隠していたがエリオは何の偏見もない。偏見が意味のない事と、聡明な少年は理解していたのかと。
知的な会話を繰り広げるも、オリヴァーの前では甘えた態度にキュンとする。女性とも初体験なのにすぐに男性ともなんて何と早熟!(笑)
Call me by your name,
Call me by your name.
詩的な、このタイトルにもなるセリフは
オリヴァーのエリオと1つになりたい切なる思いが込められているのかと。ソウルメイトと巡り会えたような、幸せを表しているような。
ラストシーン、オリヴァーの婚約を知らされたエリオは、家族がハヌカの準備でウキウキするのを背に一人涙する。。
泣かないでー。
初恋は終わったけど、ソウルメイトは一生だよ。
本気の恋愛をしたことがある人なら、
その恋が成就しなかった経験がある人なら、
彼らの苦悩や胸が張り裂ける思いに共感できるかも。。
どこかで読んだけど、続編が描かれるかも?
大人になったエリオがオリヴァーに逢いにアメリカへ行くとか。
なんか、ビフォア・サンセットみたい。。。
シャンテではパンフが売り切れでしたがどゆこと。普段は映画なんて見ない人達が押しかけてるって事ね。
アーミー・ハマーの完璧な肉体を見に来た人が多かったのかしら。
あまりハングリーではない彼の代表作になるのかな。
後で知ったけど、監督は胸騒ぎのシチリアの監督だた。雰囲気似てるかもー。そして嫌いじゃないかもー。キャスティングのセンス好きだから次も見るかもー。