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君の名前で僕を呼んでのshihongのレビュー・感想・評価

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
4.2
美しすぎる映画。
いわゆるBLものになりますので、アレルギーのある方はご遠慮ください。

そんなケツの穴の小さい話ではないんですがね。性別を超えても、愛せる相手を見つけられる事の幸せと難しさが描かれているかと。

ギリシャ彫刻やローマを用いたり、哲学的な表現が多く。

成人男性と少年の恋愛は、ローマ時代は普通であった事(日本でもそですね)、男性同士の恋愛が普通であった事が根底にあり、17歳のエリオは、24歳の男性であるオリヴァーを好きになった事になんの違和感もない。

最初は、自信家そうだ、と敬遠するけど、いつしか目が離せなくなってくる。

オリヴァーはというと、初めからエリオに惹かれていたと。そうだよね。身体、触りすぎたもの。キャバ嬢のテクごとく。

この80年代でも、まだゲイはカミングアウトなんてとんでもない時代。オリヴァーは隠していたがエリオは何の偏見もない。偏見が意味のない事と、聡明な少年は理解していたのかと。

知的な会話を繰り広げるも、オリヴァーの前では甘えた態度にキュンとする。女性とも初体験なのにすぐに男性ともなんて何と早熟!(笑)

Call me by your name,
Call me by your name.

詩的な、このタイトルにもなるセリフは
オリヴァーのエリオと1つになりたい切なる思いが込められているのかと。ソウルメイトと巡り会えたような、幸せを表しているような。

ラストシーン、オリヴァーの婚約を知らされたエリオは、家族がハヌカの準備でウキウキするのを背に一人涙する。。

泣かないでー。
初恋は終わったけど、ソウルメイトは一生だよ。

本気の恋愛をしたことがある人なら、
その恋が成就しなかった経験がある人なら、
彼らの苦悩や胸が張り裂ける思いに共感できるかも。。


どこかで読んだけど、続編が描かれるかも?
大人になったエリオがオリヴァーに逢いにアメリカへ行くとか。

なんか、ビフォア・サンセットみたい。。。


シャンテではパンフが売り切れでしたがどゆこと。普段は映画なんて見ない人達が押しかけてるって事ね。
アーミー・ハマーの完璧な肉体を見に来た人が多かったのかしら。
あまりハングリーではない彼の代表作になるのかな。
後で知ったけど、監督は胸騒ぎのシチリアの監督だた。雰囲気似てるかもー。そして嫌いじゃないかもー。キャスティングのセンス好きだから次も見るかもー。
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