よう

君の名前で僕を呼んでのようのネタバレレビュー・内容・結末

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

17歳と24歳、7歳という年齢差が途方も無く遠くて始終胸が締め付けられた。間違いなく24歳と31歳の間にある距離とは違う。ブロークバックマウンテンのような壮絶さは無くて、2人の別れ方は割とありふれている終わりだけど、その分リアルで辛い。シャツのくだりはもしかしオマージュのようなものなのかな。最後2人で旅した時にオリヴァーの視界がネガフィルムみたいになったのはどういう意味なんやろ。
主役2人の演技はもちろんのこと、両親役の2人の暖かい演技が最高によかった。特にラスト辺りのマイケルスタールバーグの演技がこの映画を一段と素晴らしいものにしていて、セリフを一言一句書き留めておきたいくらいだった。あんな言葉を掛けられる大人は中々いないよな。確かに傷ついた事や悲しかった事を早く消そうとすればする程心は老いていく。素直に嘆いて傷をそのままにしておける人の心はずっと瑞々しいのかもしれない。
一瞬の瞬きも惜しいくらい映像が美しかったし、音楽も後で聞いたらどのシーンか思い出せるくらい印象的。
原作も読みたいな〜〜
よう

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