お耽美に徹した映画でした
昨今のトランスジェンダーの生き方を真正面から捉えた作風があるなかで、ボーイミーツボーイというかなんというか。
BLが耽美とされていた頃の、肉体的美しさと、根本的には社会的に簡単に許容されるものではないが故の未完成の美しさみたいなのがすさまじい完成度で映し出されてました。
あのギリギリのハーフパンツはまじでイタリアのバカンスに行ったら見れるの?まじで?(落ち着け)
あまつさえ、一夏の恋(本当の恋かのぼせてただけなのか、それはどっちでもいい)に対する、彼らの純愛を、気持ちを、人生における経験として一緒に許容してくれる周りの存在がいるなんて。
エリオ!このリア充!爆発しろ
ってかんじでした 笑
誰もが美しいものに囲まれて、エリオのように自分の気持ちを大切にしながら生きていけたらいいけれど、現実はそうでないからこそ美しいと感じてしまう。
でも最後はエリオの涙を見て、儚さ故の美しさにひれ伏すしかないのでした。
エンドクレジット5億点。