瑚海みどり

君の名前で僕を呼んでの瑚海みどりのレビュー・感想・評価

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
4.3
脚本家ジェームズアイヴォリーの世界観が
押し出された、美しくエレガント、
なおかつ官能的なつくり。

溌剌とした誰にでも好かれる青年と、
繊細な悩める少年。
正反対のキャラクターだが、
知性あるもの同士、出会った瞬間から
興味を持つ。
しかし、同性であるがゆえ、
近寄りもするが、思う反応も感じられず
互いに一定の距離を保ち、
なんなら他の異性に気があるフリをして
自分を偽ってみる。

でも自分の気持ちは抑えきれない。
ニョキっと顔を出した瞬間を
お互い見逃さない。
アレ?そうなの?
早く言ってよ!

また両親の寛大なこと。
特に父親は、味わった感情を
葬ってはならないとエリオを
優しく包み込む。

エリオもオリヴァーもタイプの違う美しさ。
自分と違うからこそ恋い焦がれる。
そういうもの。
瑚海みどり

瑚海みどり