脚本家ジェームズアイヴォリーの世界観が
押し出された、美しくエレガント、
なおかつ官能的なつくり。
溌剌とした誰にでも好かれる青年と、
繊細な悩める少年。
正反対のキャラクターだが、
知性あるもの同士、出会った瞬間から
興味を持つ。
しかし、同性であるがゆえ、
近寄りもするが、思う反応も感じられず
互いに一定の距離を保ち、
なんなら他の異性に気があるフリをして
自分を偽ってみる。
でも自分の気持ちは抑えきれない。
ニョキっと顔を出した瞬間を
お互い見逃さない。
アレ?そうなの?
早く言ってよ!
また両親の寛大なこと。
特に父親は、味わった感情を
葬ってはならないとエリオを
優しく包み込む。
エリオもオリヴァーもタイプの違う美しさ。
自分と違うからこそ恋い焦がれる。
そういうもの。