人、風景、台詞、あらゆるものが美しい。
人生の中のとても大事な一部分を切り取った映画だった。
17歳の多感で複雑な時期のエリオを見守る
両親の理解力と寛容さに感動。
マルシアもとても良い女の子。
エリオとオリヴァーの距離感と腹の探り合いは、観ているこっちまで、今どうなってるんだ??とドキドキしながら見守らされた。
オリヴァーの手の動きがとても官能的だった。
エリオの足をマッサージするシーンの、2人の色気が半端無い。
オリヴァーがベッドでエリオの背中を見るシーン、オリヴァーの目元がとても切なかった。オリヴァー自身が抱えているもの、不安に思う気持ちが、瞬間瞬間に凝縮されていてたまらなくなる。
それにしても彼、足が細くて長すぎる。
舞台が現代ならば、オリヴァーももっと心のままに生きることができたのかもしれない。
ラストシーン、とても切なくなるが、エリオはまだ17歳。夏と冬の経験が、きっと彼を大人にしてゆくのだろうなと感じさせる終わり方はとても素敵だった。