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君の名前で僕を呼んでのタピオカのレビュー・感想・評価

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
4.8
映像美を鑑賞する映画かと思いきや、登場人物たちの心情の機微が読めるようで読めない!それを楽しむ映画かと思いました。
鑑賞者は(私だけかもしれないけど)決して彼らの仲間になることはできない疎外感のような、羨ましさ、切なさを味わうことになります。
エンドロールの演出はずるい。自身の切なさとエリオの切なさがリンクしたような心持ちで終わってしまいました。

最後にタイトルについて、恋愛とは相手と同質、一つになることだといった象徴的な意味で取ることも可能だし、そういう評論も多いですね。ただ私は、ラストで母親にエリオが名前を呼ばれる場面を観てから、自分の名前が呼ばれたときに意図せずとも相手のことを思い出してしまう、少し意地悪な遊びだったのではと理解して、納得感がありました。
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