ツタヤ

くるみ割り人形と秘密の王国のツタヤのレビュー・感想・評価

2.4
人間ドラマに定評のあるラッセ・ハルストレム監督(「ギルバート・グレイプ」「ショコラ」)と特殊効果の使い方に定評のあるジョー・ジョンストン監督(「ジュマンジ」「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」)の最強コンビによる作品という事で期待したんですけどね・・2人の実力派による共同作業は良質な化学反応を本作にもたらしてはいません。どうやらジョー・ジョンストン監督は追加撮影のみの関わりだったみたいで、期待に反する仕上がり。

作品について自分が一番気になったのは黒人の方を向いて製作しすぎなところ。おじさんとかくるみ割り人形とかバレリーナ役に無理やり黒人を配役するのはどうなんでしょう。もうそれなら主人公も黒人じゃないとおかしいくらいの世界観で、浸って見ることができません。時代に忖度しすぎ。

マザー・ジンジャーを演じた名優ヘレン・ミレンさんは安定の存在感ですが、戦闘シーンではさすがにぎこちなさも散見されます。作品全体に緊張感は皆無で、キーラ・ナイトレイの怪演が救い。後は最後のバレエシーンが良かった。(もはや映画本編ではないですが・・笑)
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