これは素晴らしい。
まず、流れるようなカメラワークと、ジャイアントと少年の高低差を活かしたイケてるカットの数々な。
そしていわば"赤ん坊"を教育する上でのドタバタっていう、お決まりのやりとりを見せてからの、きちんと観客が見たい"戦い"の盛り上がりにもっていき、最後は泣かせる。
じつはディズニーじゃないんだけど、ディズニー作品のようなおいしいところを押さえたウェルメイドな脚本。
特に時間経過の表現がすばらしい。
一つだけ、ジャイアントが実は「殺人マシン」であることは、もうちょっと早い段階で欲しいかなとは思ったけど。
しかし、その「殺人マシン」の抑えられない衝動っていう物語上の葛藤っていうのは無条件に上がる。
あとなんといっても、アートがマッチョに勝つところがよい。
