ゆかちん

トゥルー・グリットのゆかちんのレビュー・感想・評価

トゥルー・グリット(2010年製作の映画)
2.9
西部劇…であり、復讐劇であり、ロードムービーという作品。
FARGOてドラマが有名みたいなことは知ってるけど、実際はそんなに見たことないコーエン兄弟の作品。でも、彼ららしくないらしいw
ドーナル・グリーソンの出演作調べて見つけたら、出演者豪華すぎるので観ることに。



14歳の少女マティ・ロス(ヘイリー・スタインフェルド)は、フォート・スミスで牧場の使用人トム・チェイニー(ジョシュ・ブローリン)に父を殺され、馬と金貨と銃を盗まれた。
父の仇をうつために彼女は腕利きと評判の連邦保安官ルースター・コグバーン(ジェフ・ブリッジス)を雇おうと声をかける。コグバーンは元泥棒の大酒飲みで、最初はマティをあしらうが、マティの真摯な気持ちと金に心が動かされ、同行することに。
そこに、テキサス・レンジャーで、テキサス州議員を殺した賞金のためにチェイニーを追うラ・ビーフ(マット・デイモン)も加わるーーー。



なんやろう…見終わるとしっぽりした余韻。
復讐の話だけあって、それなりの代償も伴った。
決して無邪気なハッピーエンドではない。失うものもある。命もたくさん失われた。それに、彼らはあの旅だけの関係で、その後の人生では交わらなかった。
それなのに、彼らの人生においては、かけがえのない旅だったような、どこか満たされた感じが味わえる。


ヘイリー・スタインフェルドのデビュー作らしい。13歳でなんとしっかりした演技!びっくりやわ!ちゃんと「子どもらしさ」を残しつつ、「背伸びした意思の強さと賢さ」を表現。
「はじまりのうた」で初めて見て、今はMCUの二代目ホークアイ、ケイト・ビショップの印象。
賢いけど、頑固で決めたら突き進む逞しさと危うさがあるのは、ケイトと通じるものがあるな。別に特別気がきつそうな顔というわけでもないのに、なんか、自分の意志を突き通す気の強さを持つ役が似合うね笑。
彼女の父の仇を討つという決意の強さがよく出てた。おじさん名優に囲まれてよくやったよな〜。
あと、マティが大人になったときの女優さんも、彼女が大人になればこんな感じだろうというのを表していた。

コグバーン役にジェフ・ブリッジス。
西部劇らしいのか、あの地方訛りの演技は、R.I.P.D.に引き継がれるんやな笑。
MCUでアイアンマンの最初のヴィラン、オバディアを演じた印象だけど、今は西部劇ぽい役の印象のが強いかも。
どうしようもない酒飲みおじさんだけど、マティに触発され、正義感と人情と情熱を取り戻す感じがよく出てた。
ずっと自分の過去の話をしてたの気になるね。
ラストの4vs1の対決はかっこよかったな!

そして、マット・デイモンも!
MCUでは、アスガルドの劇団員でカメオ出演してたなw
なんか口が上手いだけの胡散臭いやつかと思いきや、テキサス・レンジャーとしての誇りを持って、最後まで闘うのよかった。
ラストの4vs1の時に遠くから撃つのカッコよし!
しかし、彼は無事だったのだろうか…。。

不思議な3人やったし、話が合わず仲違いすることもあったけど、なんやかんやで良いチームやった。


旅の途中、キーになる敵の仲間の1人ムーン役にドーナル・グリーソン。
すぐ死んでもた。まだ映画に出始めた頃て感じ?
指を落とされたのを見て、前日にドーナルの父、ブレンダン・グリーソンがイニシェリン島の精霊で指を切ってたのと被って、あららってなった笑。今作は12年前やけど、たまたま親子で指無くす役やってたんやな。
オドオドさがよく出てた。ロン毛もいいね。ハリー・ポッター出てる時か。この人、カッコいい役から情けない役まで、どれも似合うな〜。
しかし、可哀想やったな〜。


さりげに仇討ちの相手がMCUサノス、デップーのケーブルのジョシュ・ブローリン!
わ、若い!?小悪党役も似合ってた。
声いいよね、声。


ロードムービーの印象が一番強いかも。
しかし、無法地帯・無政府状態というのは実際あったのかな。
そんなところにいたら、どんなに危険でも仇討ちで殺してやりたいとなるんやろうか。

うーむ。
満たされた感じもしたけど、どこか虚しさがあるのも良いスパイス。
でも、やり遂げたともいえる。
うーむ。
お馬ちゃん、可哀想やったな。。
ゆかちん

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