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アンダー・ハー・マウスのTOTのレビュー・感想・評価

アンダー・ハー・マウス(2016年製作の映画)
3.2
モテ大工なエリカ・リンダーとファッション編集者ナタリー・クリル、ひと目会ったその日から恋の花咲くこともある……!
ファーストインパクト、会話の駆け引き、性急な恋の道行きはベタな話だな〜と思いつつ、この2人だからこそのドキドキが良い。
舞台挨拶に立った監督によると、オール女性スタッフを揃えるのに6ヶ月かかったそう。
女性から見た愛や欲望とは何か、従来の男性視点ではないもの、また、宗教や環境からではなく愛を選ぶ自由についても描きたかったと話されていた。
意思は感じるけど長いベッドシーンは、頭にいっぱい疑問符が舞う。
ただ、リアルさよりも、監督が言うような自分に嘘をつかず、欲望と向き合う女性像を作りたかったのかなと思う。
その表現に異議異論はあるだろうけど、この作品だからこそ観る機会を得て、誰かの助けに成り得るかもしれない。
笑うか、怒るか、抱きしめるか、または。
期待しないで観に行ったので私は特に失望もなかった。
ただ間違いないのは、監督が「私が発見した!私のジョニーデップ!」と仰った、今回演技初挑戦のエリカ・リンダーの存在感。
彼女のアイドル映画的輝きもある作品。

レインボー・リール東京2017にて
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