Kana

君の膵臓をたべたいのKanaのレビュー・感想・評価

君の膵臓をたべたい(2017年製作の映画)
1.0
クラスの人気者の秘密を知ってしまった根暗男子が、彼女のわがままに振り回され、少しずつ心を動かされていく…現代版セカチュー。
ふつーによかったし、ふつーに泣けますが、特別さは何もなかった。
この映画がここまでヒットしたのはきっと、監督やスタッフ総出で男子の妄想する理想の女子像を、昭和のアイドルっぽさを醸し出す浜辺美波に体現させたから。
演技が上手いかとか、顔が可愛いかとかではなく、喋り方だとか、笑い方だとか、ちょっとした動きなんかが、まさにライトノベルに出てくる姫系ヒロインみたいで、可愛らしさと同時になんとも言えぬ違和感がありました。
やっぱり男はみんな振り回されたい願望があるのかな。
そしてその幻想を何年も何十年も胸に秘めていたいのかな。
ストーリーの進め方自体は飽きがなくてよかったですが、展開にも彼女の存在にもリアリティがないので入り込みきれず…
そして一番の疑問が、なぜキーワードが「膵臓を食べたい」なのか、最後まで納得いきませんでした。
奇をてらった台詞のようにしか聞こえず、会話も無理矢理で、原作を読まないとこの謎は解けないのかな。
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