Kiki

こころに剣士をのKikiのレビュー・感想・評価

こころに剣士を(2015年製作の映画)
3.5
フェンシングが繋ぐ教師と生徒たちの絆
(フィンランド=エストニア=独映画)
1950年初頭
秘密を抱えた教師と旧ソ連支配下のエストニアの子供達の実話を基にしたドラマ

情報が少なく言葉も控えめ、漠然とした不安と恐怖がつきまとい色のない序盤
"教育の根は苦いが、その果実は甘い"という
アリストテレスの言葉がある。まさにこの教師は人生を切り開く「剣」を教えることから、苦手だった子供達に未来と希望をもらった!

この子供達の透明感が未来に光をともす
美少女、美少年…泣きはらした顔ですら綺麗で
列車の中で見せる笑顔は天使だった!

よりそう人が出来ると、より強く幸せを願うもの
ヨーロッパの人が着る花柄のワンピースはやっぱりいいな
心理描写と音楽、寒く冷たい空気感が和らぐ景色が秀逸な作品
(背中を追うショット、絵画のような風景…)

長編作全5本のうち4本がアカデミー賞外国語映画賞のフィンランド代表作に選ばれているクラウス・ハロ監督…これから要チェックします!
Kiki

Kiki