このレビューはネタバレを含みます
鑑賞3回目
エドワード・ヤンの恋愛時代と連続で見て、抱えている問題は結局自分で解決するしかないということを描いているように感じた。両作ともに人のつながりを撮りながらも、最終的に個人に帰着している気がする。それは牯嶺街少年殺人事件では小明や小翠の「私を変えることはできない」というセリフ、恋愛時代ではチチの「自分さえ信じていれば平気」というセリフに表れているように思う。二本の足で立って、歩くしかない。恋愛時代の原題は独立時代ですし。
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鑑賞2回目
2回目なのでストーリーも完全に理解して観れました。
小四以外の人物も全員丁寧に描かれていて、本当にいい作品。映画に描かれていない部分まで見えてくる。
普通ならば小明は悪女になってしまう。しかし、そんな一面的な描き方をしないのがこの映画の魅力。
この4時間を過ごせば誰もが小四の行動に納得してしまう。
60年代台湾の情勢などメインとなるストーリー以外も多くを描いているのに、1つの映画としてまとまっているのが本当にすごい。
劇伴なしで、光と影によって構成される映像は、心にすっと入ってくる。