牯嶺街（クーリンチェ）少年殺人事件 デジタル・リマスター版のサイクルヒットのレビュー・感想・評価

名匠エドワードヤン監督の不朽の名作、といわれているが私的には日活アクション風の中二ムービー。
不良仲間や女、父母姉妹たちとの関係性の渦のなかで傷つき傷つける主人公の葛藤が物語の軸。
有名な抗争相手へのカチコミシーンは、圧巻。光と影のコントラスト、鶏の鳴き声が緊張感を高める。素晴らしい。
当時の台湾の社会不安を時代背景にしているが、漠然とした不安感、不気味さは今の日本にも通じるところがあるのではないか。