『スウィーニー・トッド』から着想を得た、ダン・プリングル監督によるイギリス産リベンジホラー。アマプラ見放題終了間近の滑り込み鑑賞。
無秩序な治安で荒廃するロンドン郊外で、若者たちの暴行によって父親を亡くした息子サラールの怒りが、やがて狂気へと駆り立てられていく。
なんだかチグハグな印象の作品でしたね。。
てっきり父親を殺したチンピラたちに復讐していく話なのかと思いきや、意外にも人種差別などを盛り込んだ社会派の私刑世直し系で肩透かし。
内容的には、迷惑客たちを次々と殺してはケバブにして売り、話題になっていく…という展開なので、個人的にはコメディに振るかシンプルにゴアへ寄せるかした方が良かった気がする。
そもそも非人道的な題材に社会派の組合せは相性良くない気がするし、殺害に至るまでの過程が唐突過ぎてコントだから笑うしかない。顔面フライヤーのシーンは爆笑もんだったし。このジャケと内容で社会問題提起とか、掃き溜めに鶴w
ベースは『スウィーニー・トッド』だけど、他にも色んな作品をオマージュしているようでした。なので、作風が定まっていない印象が強かったのもマイナスかなぁ。セクションごとのネオン風エフェクトのサブタイとか、サブリミナル演出とか、要所要所で変なオシャレさ出して来たりとか（笑）
R18だけあり、ゴアのグチャグチャ加減は悪くなかったです。鑑賞後はケバブが食べられなくなる？
