トニー賞受賞戯曲を主演のデンゼル・ワシントンが監督し映画化した、というかほぼ舞台を映像にしたもの
というのもおそらく大半のシーンが原作の脚本を変えず台詞もそのままに、映画用の改変をほとんど行わず変わった点はロケ撮影くらいなんじゃないかって思うほど舞台を再現したような出来になっており、デンゼル・ワシントンをはじめとした俳優がつらつら長台詞を披露している場面ばかりで映画としての面白さは皆無に等しかった
しかしメインの二人がトニー賞を受賞しているだけに演技は実に見応えがあったし、八月の家族たち等トニー賞受賞作品は映画化されたものが多いのにこの作品はずっと映画になっておらず、デンゼル・ワシントンが映画化しなかったら未だにどんなものか知ることはできなかったろうから、そういう意味では有難い映画ではある