このレビューはネタバレを含みます
2014年に放映され人気を博したテレビドラマ「昼顔～平日午後3時の恋人たち」の劇場版。
夫がいる身でありながら妻のいる北野裕一郎（斎藤工）と惹かれ合い、不倫関係に陥った笹本紗和（上戸彩）。
その関係が公然のものとなり、彼女は北野と離れ夫とも別れることになった…。
※ここまでがテレビドラマ版※
本作は、それから3年後、紗和が海辺の町で杉崎尚人（平山浩行）が営むレストランで見習いとして働き出すところからスタートする。
ある日、蛍に関する講演で紗和と北野は偶然の再会を果たす。
まだ冷めていなかったお互いの気持ちを確かめ合う二人だったが、その前に北野の妻・乃里子（伊藤歩）が現れるのだった……。
ドラマ版からファンです。
ドラマのほうは、吉瀬美智子と北村一輝のカップルもいましたが、本作には二人は出てきません。
劇場版は、紗和と北野先生カップルしか出てこないです。
不倫なんかしたら世間の風当たりがどれだけ強いか…ってことを、痛いほど思い知らされます。
登場人物、皆に感情移入してしまいました。
不倫真っ最中の紗和と北野先生、
夫をよその女に寝取られた妻、
かつて妻に不倫された男、
妻子ある男性を好きになったけれど結ばれなかった女…
どの立場でも辛い。
めちゃくちゃ辛いことが、よくわかる。
本作は、不倫を美化するわけでも肯定するわけでも無い。
ただ、不倫にはこれだけの代償があるよってことを映像化した作品でした。
これ観て「不倫だけは死んでもしたくない！」って思う人、結構いるんじゃないかな？
終盤は、泣けた。
まさか泣くとは思わなかった。
劇場で観たかったとすら思いました。
いや、劇場で観てたらしばらく立ち直れなかったかも。
ドラマから観ていたファンとしては、あの結末はいくらなんでも酷過ぎる。
私が紗和だったら、耐えられない。
辛すぎるよ…
