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昼顔のamouiのレビュー・感想・評価

昼顔(2017年製作の映画)
3.3
誰もかれも清くなどない。他人を傷つけるとして、責められるいわれもない。だってみんなそうやって生きてるよと言わんばかりだった。みんな命懸け。
ポスターの画はあまりに美しいが、最後まで身勝手に生きる人の姿が描かれたのには好感を持った。
全てを失うほど愛した人がいなくなり、自分の人生に意味を見失う姿を見ても共感も同情もできなかったし、そこから這い上がる姿に映るのも力強さや美しさではなかった。
濁りきった社会で理解されない葛藤を抱えながら生きる孤独を察して最後までポジティブにはなれなかったし、あまり救いはなかったけれど、蛍の棲む川だけは2人が安らげる夢のような空間として印象に残る。
この映画で描かれた愛って何なのか。純粋で我儘な愛はあったかもしれない。
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