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巨山の作品紹介

巨山のあらすじ

ウラン鉱山災害による環境破壊や構造汚職を描いた社会派ドラマ。

原題
Jättiläinen/The Mine
製作年
2016年
製作国
フィンランド
上映時間
97分

『巨山』に投稿された感想・評価

小
3.4
「フィンランド映画祭2016」にて鑑賞3作目。フィンランドの鉱山会社タルビバーラ社に関する実話をベースにした物語で、環境破壊とその原因となる組織・社会の構造問題がテーマ。

フィンランド映画というより北欧映画の特徴かもしれないけど、エンタメ性はなく、哲学的で、人間心理を深掘りする傾向がある気がする。このテーマも、アメリカなどが製作すれば、もっと話を盛り上げて、カタルシスを感じる展開にするような気がするし、そういうことを期待して鑑賞したのだけれど…。

2012年11月、新設鉱山からウランを含む汚水が流出、大きな社会問題となった。何故こういうことが起こったのか。映画は、主人公で、鉱山の環境許可を担当する公務員ユッシと、タルビバーラ社の経営者ペラがぞれぞれ警察に話をするところから始まる。

会社経営にはリスクが付きものだから、受注獲得のため、無理かもと思うくらいの短い工期でも、新しい技術や手法を導入して、引き受けるということは十分にありうる。

一方、国というか政治家は、国民が喜ぶ経済成長の方を優先し、コストはかかるけど成果は見えにくい国民の安全は後回しにしがちだろう。

許認可を担当する実務者は、権力と距離があることもあり、良心を誤魔化すことはしない。しかしそのために良心は、働いてお金を稼がなければならないという現実と対立し、葛藤することになる。

ユッシは、鉱山が大量のウランを埋蔵しているという情報を、上司は得ていたにもかかわらず、自分には知らされないまま許可を出してしまったことを知り、後悔するとともに、許認可のあり方に疑問を抱く。

とはいえ、多額の住宅ローンを抱え、今の仕事をやめるにやめられない。そして新工法に予見していない重大な欠点があることを発見するが、時すでに遅く…。

ユッシは、自分たちに責任はないとする組織の長と対立し、クビを宣告される。それに対し汚水流出は、生活を守るために問題点を積極的に指摘しない自分たちの不作為が原因だとして、警察に訴えると啖呵を切るが、組織の長は薄ら笑いを浮かべる。

色味が少なく、ズンズンと響く音響に不安をあおられながらも、最後はやってくれるんだろうと観ていると、とても現実的に終わる。事故の原因は構造問題であり、これからも同じような事故が起こってもおかしくないのだ、と言っているかのようだ。

救いはないが、今の現実を変える力にするため、救いのなさを敢えて示すことを、フィンランドの人は映画に期待しているのかもしれない。
3.0
フィンランド映画祭2016にて鑑賞。
初めは善意を持った技術者だが組織の犯罪へと組み入れられていく過程が緊張感を持った対話劇で描かれる社会派ドラマ。不穏な空気を吹き込む音響も飄々として独特。ただ場面の単調さと一本調子な演出が実に残念。