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蠱毒 ミートボールマシンのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

蠱毒 ミートボールマシン(2017年製作の映画)
4.2
2005年に公開され国内外で高い評価を受けた「MEATBALL MACHINE ミートボールマシン」の世界観を受け継ぎつつより過激化したバイオレンス・スプラッタ映画。
昼は債権回収業者に過激なノルマを課され、夜は母に小遣いをせびられ変なぼったくりバーに金を絞り取られ、挙げ句の果ては片思いしている古本屋のマドンナ・三田カヲルには彼女が入信している変な新興宗教に入信させられそうになったり、胃ガンになり余命幾ばくもない野田勇次(田中要次)。
学校ではいじめられ母に金持ち相手をさせられ、挙げ句の果てには変な新興宗教にはまっている三田カヲル(百合沙)。三田カヲルにストーカーして、カヲルとドライブに行くことが楽しみなナルシストなストーカー・酒井(三元雅芸)。
ぼったくりバー天使のセクシーでサディストのオーナー・マミ(鳥居みゆき)。
謎の宇宙人(斉藤工)の指令で白線女(しいなえいひ)が引いた白線に沿って落ちたフラスコの中で、謎の寄生体によりネクロボーグとなった彼らが、生き残りを掛けて欲望のままに共食いし合う。
さらにネクロボーグから街を救おうと、東郷隊長(島津健太郎)やアラタ隊員(山中アラタ)やヒロコ隊員(屋敷紘子)やジャッキー隊員(ジャッキーちゃん)たち武闘派警察隊が、ネクロボーグに戦いを挑む。
寄生体によりネクロボーグにされながら人間の意思を失わない勇次は、カヲルを救うためネクロボーグとの戦いで遭遇した武闘派警察と協力し、ネクロボーグに戦いを挑む。謎の宇宙人が人間を殺し合わせる秘密には、驚愕の真実があった。
ネクロボーグ同士の戦いの中であぶり出される、人間の生き残りや欲望のために他者を踏みにじり共食いし合う獣のような面と命掛けで大切な人を守ろうとする純粋な愛。ブラック企業や新興宗教やストーカーなどの社会風刺、ネクロボーグとの戦いでの山中アラタさんの豪快な回し蹴りや切れ味鋭いトンファーアクションや屋敷紘子さんのパワフルな蹴り技や縄を使ったアクションそして田中要次さんの多彩なアクション、クライマックスで明らかになる宇宙人が地球にフラスコを落としたとんでもない理由、閉塞感に満ちた日本を4トンの血糊で塗り潰す驚天動地痛快無比なスプラッタ・アクション映画。
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