パエリア太郎

女神の見えざる手のパエリア太郎のレビュー・感想・評価

女神の見えざる手(2016年製作の映画)
4.9
僕の大好きなジャンルの中に、女性がバリバリ仕事をして成功を収めるキャリアウーマン映画ってのがあるんですよね。
皆様もいくつか浮かぶと思うんですが、まぁ真っ先に浮かぶであろう
羊たちの沈黙とか、あとまぁエイリアンとかエイリアン2とかエイリアン3とかですかねー。最近の邦画だとシン・ゴジラとかですよねー。ぎりぎりエイリアン4ですかね!!


仕事だけではなく食事も性欲すらも効率化してコントロールする主人公にクラクラしちゃいました。
彼女に有利になるような綻びも、または不利になるような綻びも、いいタイミングでいい塩梅で挟み込まれるから、この先どうなるんだろうなんて、期待が見てる間止まりません!!

しかも銃規制の陣地奪い合い合戦なんて頭でっかちな話かと思いきや、彼女はキテレツな飛び道具など駆使して勝ちにくるので(ゴキブリとか)映画ならではのケレン味とでもいいますか、痛快でした!!

このケレン味ってのがやっかいで、この現実離れしたバトルをずっと見せられると、どんな展開があってもハイハイ計画、計画なんて脳みそが勝手に思ってしまうんですよね。
しかし!!そんな「私読めてましたから!」という量産型名探偵コナン的観客を欺く(ややフェアではない)脚本!!
彼女がなぜ勝ちに執着するかなんて退屈しちゃう様な背景も描かない所がまた素晴らしい!!
だからこそ、利害の世界で生きてきた彼女が利を蹴ってまで感情のみで自分の味方になる人を見つめるシーンにグッときてしまいました。

何より知性的で下品で皮肉たっぷりな言い回しが憧れましたね。
僕もここぞとばかりに言えるように思いつくことをメモしておこうと心に決めました!!
パエリア太郎

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