このレビューはネタバレを含みます
ロビー活動という馴染みのない分野、スピーディーな展開の中で知的な応酬が繰り広げられるのにあまり賢くないわたしでも物語に入り込むことができた。
話にのめり込んで、流れていくストーリーを必死に追っているうちにいつのまにか主人公が追い詰められ……と、そこからそれまでの伏線が意外な結末に向けて回収されていく。
主人公のポジションは正義でも悪でもない。ただ、このお話の主人公。だけどめちゃくちゃかっこいい。強い。
カテゴリは社会派サスペンスなんだろうな。でも、申し訳ないけど政治とか社会とかそんなことよりも単純に、主人公が“勝つ”物語として面白い。
ラスト、主人公の視線の先が何通りか想像できるのがすごく好き。
