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サクラダリセット 前篇のKUBOのレビュー・感想・評価

サクラダリセット 前篇(2017年製作の映画)
4.0
2月4本目の試写会は「サクラダリセット 前編」プレミア試写会。

上映に先立って行われた舞台挨拶では野村周平、黒島結菜、平祐奈、健太郎、玉城ティナ、柿松祐里、深川栄洋監督が登壇。会場は野村周平ファンで「キャ〜」な状態。口から生まれてきたようなお調子者の野村周平に、深川監督も「(クールな主人公)浅井ケイ役が野村周平で大丈夫かな?」と思ったとトークで会場を笑わせたが、作品の中の浅井ケイは確かにカッコよかったのだから、地がウザくても演技ができていれば映画ファンとしては問題ない。ヒロイン黒島結菜は本当にシャイな感じで口数も少なかったが、平祐奈は輝くような笑顔で会場の女子からは「天使だ〜」という声も聞こえた。

さて、作品は、ラノベの映画化でジャリタレばっかという偏見に満ちた予断たっぷりで臨みましたが…

深川監督、ごめんなさい、とってもおもしろかったです(^^)。

「HEROES」とか「SPEC」みたいなさまざまな能力を持った超能力者たちの暮らす町「咲良田」。美空(黒島結菜)は最大3日間、時間を巻き戻せる能力「リセット」を使う。TVドラマ「時をかける少女」といい黒島結菜はよくよく時間を操る役が多い。

美空がリセットをすると前回「セーブ」した時点まで戻るわけだが、携帯でセーブするとか、本当にRPGライクな設定。そしてリセットすると全ての人の記憶も消えてしまうのだが、ただ一人リセット前の記憶を覚えておける浅井ケイ(野村周平)は特異点でありプレーヤー目線のキャラクターでもある。リセットを繰り返して複数存在する並行世界の記憶を保持できるとか「シュタインズ・ゲート」みたい。

かつて謎の死を遂げた友人、相麻菫(平祐奈)。リセットによって死なせてしまったとはどういうことなのか? 咲良田を支配する管理局。管理局に幽閉されている「魔女」と呼ばれる存在。リセットの能力を狙う敵対する能力者たち。

見る前の予断は全て撤回! 黒島結菜も、平祐奈もちょーかわいかったし、実はしっかり話がおもしろい! 絶体絶命のところをアッと驚くどんでん返しでキレイに終わる結末も、ちょっと「ジョジョ」風で私好み。

前編ラストでひとつの目的をクリアすると、新たな、さらに大きな謎が提示されたところでエンドロール。あー、後編見たい!
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