何だか愛おしいひねくれ者の少女ネイディーンの青春ストーリー。
思いのほか感動したし後味最高！！
若さ炸裂のジェネレーションギャップ覚悟で観たけれど、予想外に共感出来るリアル17歳の少女。泣いて笑って憎まれ口叩いて、それでもどこか許せてしまう可愛らしさがある。
奔放さはアメリカ的だけれど誰もが避けて通れない思春期の反抗心と心の葛藤、消えて無くなりたいとさえ思える危うい時期をネイディーンを通して懐かしく少し恥ずかしく思い出してしまった。
自分が全て、兄にも母にも誰にも心許せず、唯一の親友にさえ裏切られた感。
もはや拗らせるだけ拗らせたネイディーンの救いと言うよりはけ口となるのは担任教師だけ。
唯一の理解者であった亡き父と重なる包容力を持ったそのやり取りが一際微笑ましくてほっこりする。
どんな暴言もワガママも全て受け止め言葉少ない中で放つ言葉の重み、とりわけクッキーのシーンはグッときた。
そして経験値と共に一皮剥けて本当の恋に気付いた時何だか周りを見渡せる余裕すら感じぐんと大人びて見えた。
拗らせ経験こそが今となっては宝物。
素敵な作品だった。
