終わって欲しくない悪夢と探検。主人公が鑑賞後の我々の気持ちや妄想の具現化であり、不思議なサイクルを生み出している。
「レディプレイヤー1」のVR映像内を全て悪い夢にしたかの如く、あらゆる場所にダークなイースターエッグが隠されており、都市伝説を解明していくスリルのような、恐怖心の中にある冒険心を見事にくすぐってくる。（サブカル版夢ぶち壊しバリデーも登場）
偶然が何度も重なり合い不自然にも思える解答が実際に新たな展開の鍵になったりと、物語全てを主人公の妄想と片付けるにも不自然で、探究を終わらせない脚本が非常に面白く、PTA監督の「インヒアレントヴァイス」を彷彿とさせる。
独特な作風な故、万人向けではないが、都市伝説マニアは必見。
