緑

おとなの事情の緑のネタバレレビュー・内容・結末

おとなの事情(2016年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

非リアの自分、余裕で高みの見物映画。
リア充さんたちは大変ッスね。

月食の日のホームパーティで
会場となった家の嫁が言い出しっぺで
全員がパーティ中のスマホの着信/受信を
その場で明らかにして対応するゲームを開始。

暴かれる秘密
会場となった家の旦那→カウンセリングに通っている
同嫁→手術(バレていない秘密として浮気)
新婚旦那→同僚との浮気と相手の妊娠
同嫁→元彼の恋愛相談に乗っている
倦怠期旦那→女性のメッセージ友の存在
同嫁→姑を老人ホームに入れる計画/メッセージ調教
ピンで参加した男性→パートナー有りのゲイ

カウンセラーを生業としている嫁ではなく
よそでカウンセリングを受けている旦那。
夫婦関係が悩みっぽいから言えなかったのか。
終盤、出掛けている娘から
彼氏宅へのお泊まり相談の電話に
いい思い出になると確信が持てるなら行って来いとの返答。
考え方自体は正しいと思うし、
一見いい話っぽく騙されそうになるが、
いやいや、親にそんな相談するか!?
リアルで親にそんな相談した人間は
ひとりも見たことないし、
フィクションでも
「君に届け」の爽子くらいしか知らない。
それとも今の子たちってそんな感じなの?
えー……?
逆に不健全に思う。

言い出しっぺの浮気相手が新婚旦那だから
そりゃ両者その場にいれば着信/受信の心配はない。
受ける手術は豊胸と言っていたが
そんな手術の相談を父親にする意味がわからない。
違う病気なのをごまかしたと思うのだがどうなのか。

新婚旦那はマジでクソ。
新婚嫁はイノセントさが鼻に付く。

倦怠期旦那は相手から毎晩22時に
おやすみメッセージが来るとのことで、
スマホが同機種のピン男性に交換を要求。
おやすみエロメッセージは
ピン男性に届いた形になったが、
同性と浮気している形になってより悪い状況に。
ピン男性がバラそうとしたときに止めたのは
ピン男性へのフォローか。
倦怠期嫁はノーパンのイメージが強烈だが、
旦那に内緒で姑を入れたいホーム見学も大概。

ピン男性は最近できた彼女が熱を出したので
ひとりで参加したという前提だったが、
実は彼氏に自分が熱を出した体で単独参加。
秘密ではない10年働いても臨時講師、
更にゲイバレでクビって話のほうがインパクト強い。

散々な修羅場のあと、
パーティお開きで外に出たら
みな何もなかったかのように日常に戻る。
というか、ほんとになにもなくて
繰り広げられたあれこれはifらしい。
好みのオチではないが、
ピン男性がダイエットアプリに促されるまま
帰宅途中で車を停めて歩道に出て
ジャンプ運動する姿を捉えて引いていく
終わり方は好き。

倦怠期嫁が取り乱すのはともかく、
新婚旦那のゲイへの差別意識がすごい。
本作は2016年のイタリア映画。
2021年の日本リメイク版はこのあたり
どう処理するつもりなんだろう。
時代に合わせてアップデートされていればいいが。
緑