このレビューはネタバレを含みます
ヒロインは男女問わず振り向くほどのブロンド美女という設定。男性も余程自信がなければ、ちょっと声を掛けることをためらうほどの美女ということなのでしょう。そんな彼女に果敢にアタックするAlexandre。勇気があって素晴らしいです。姿を見せることなく彼女と事前に話をしてから、携帯を返す手筈を整える所は、外見で損をし続けてきたからこその手段ですね。
ハンサムで性格も品格も経済力も申し分ない。しかし、彼の136cmという低身長に対する周囲の反応はかなり手厳しいです。
ヒロインの母親は聴覚障害者と再婚しており、ジョークで笑い飛ばせるくらい理解があるのかと思いきや…。
周囲の視線が恋人を傷付けるのではと心配し、つまりは自分自身も気にしていることに気付く。
人生を共にしたいほど好きなのに、身長だけが許容できない。相手を変えられないのだから、自分が変わるということで、せめてヒロインはもう少しヒールの低い靴を試してみてはどうかと思いました。(常に踵の高さは10cm以上あるように見えました。) ヒールが低いほど、愛する彼の顔は近くなり、カップルとしての見た目も多少バランスが取れるかも？
でもそういう問題ではないそうです。鑑賞当時、友人が自身より20cmほど低い男性と別れて「彼に遠慮せず好きな靴を買えることが嬉しい」と喜んでいました。ありのままの自分を保ちながら、他人をありのまま受け入れ、心から幸せに生きていくことがどれほど大変か。出会いは修行の入り口なのです。
モラルのない元夫を卓球でやり込めて欲しかったです😄。ついでにAlexandreの前妻も見たかったな。
