TaiRa

ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣のTaiRaのレビュー・感想・評価

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バレエの事はさっぱりだけど、ジャンル問わず「天才」が好きなんで。「天才」を観るならドキュメンタリーが一番。

英国ロイヤル・バレエ団で史上最年少のプリンシパルとなったセルゲイ・ポルーニン。しかし2年後に突然の退団。ロシアへ渡り再び栄光を掴むも引退を決意。「最後のダンス」としてホージアの"Take Me To Church"をバックに踊った動画が世界中で注目を集め…、と波乱万丈の数年間を追ったドキュメント。彼が「天才」なのは幼少期から明白で、その才能が彼を追い込み、家族をバラバラにし、深い闇に迷い込ませる。バレエには詳しくなくとも、彼のダンスが美しい事は理解出来るし、楽屋で映るあの足を観れば、その世界の過酷さも垣間見える。主題は「家族」にあり普遍的なドラマになっている。この映画の存在が彼の人生に良い影響を与えたかもしれない。

セルゲイ・ポルーニンは最近、俳優業にも進出し、今年公開の『オリエント急行殺人事件』にも出演している。
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