ラッキーマウンテン

ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣のラッキーマウンテンのレビュー・感想・評価

4.2
バレエを知らなくても楽しめる1本。
1人のダンサーを丁寧に追っている良作だけど、それ以上にポルーニンの踊りが素人でもわかるくらいすごい。
最後まで難なく見られるので構成や演出も悪くないとは思うんだけど、踊りが圧倒的すぎてそちらに思考を持って行かれる。
生で見たら病みつきになりそうだから、万が一彼が来日しても見るのはやめておこう。

野獣なんてサブタイトルに付くくらいだからよほどの問題児かと思いきや、その内情はものすごく純粋だった。
周りや自分が頑張れば頑張るほど、意図とは逆の結果になってしまうのが悲しい。
だからこそ、終盤に吐露する踊りに対しての本音が、とても感動的な力強さを持っている。
セルゲイ・ポルーニンという1人を丁寧に追っていると思う。

以下は映画と関係ないところで気になったところ。
バレエ衣装を着ているとそこまで長身に見えず、ちょっと顔大きい?とまで思ってしまったけど、裸だったり普通の服を着てると小顔のモデル体型になるのが不思議。
多分モデル体型が本当の姿だろうけど、衣服だけであそこまで印象が変わるとは…。
残念体型の私は服装に対してもっと気を付けねばと思った。おわり