スローターハウス154

ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣のスローターハウス154のレビュー・感想・評価

4.3
2017/8/25

史上最年少でプリンシパルとなるも電撃引退した天才ダンサーのドキュメンタリー。「なぜ踊るのか」という自問に苦しみ続けた末の決断。ダンスによって多くの傷を背負い続けてきたが、彼を救うのもまたダンス。「普通の人生が欲しい」という言葉が重い。

1つの目標に突き進める強さ。僕に圧倒的に足りないものを突きつけられて心が痛い。人が何かに脇目もふらず打ち込む姿ってどうしようもなく崇高だ。

彼の表現の美しさなんて言うまでもないし言葉にもできない。おこがましいかもしれないけど、観るたびに自分も頑張らないと、と思える。

ちなみに、このセルゲイさん最近映画出演もしている。ジョニーデップも出てる『オリエント急行殺人事件』に出演してるんだとか。俳優としての活躍はいかに。