剣々

ある決闘 セントヘレナの掟の剣々のレビュー・感想・評価

3.0
川に流れ着いた死体の真相とは

1886年、メキシコとの国境を流れるリオ・グランデ川に、数十もの死体が流れ着いた
知事からの依頼で、テキサス・レンジャーのデヴィッドは事件の真相を突き止めることになる
川の上流にある町マウント・ハーモンに潜入したデヴィッドだったが、その町は宣教師エイブラハムが治める街だった
エイブラハムは、デヴィッドの父を殺した相手でもあるのだ…

再び巡り合った2人を描く西部劇
西部劇だよね?
死体の謎を追って村へと潜入するデヴィッド
レンジャーの仕事がら遠出ばかりで、いつも留守番させられる妻が嫌気を刺してこの任務に同行します
そして訪れた町を牛耳っているのが、父親の仇エイブラハムなわけですよ(決闘で殺されたので本人曰く相手に興味はないらしい)

デヴィッドをリアム・ヘムズワース、エイブラハムをウディ・ハレルソンが演じており、このキャスティングに興味を惹かれました!
カルトのカリスマ教祖みたいなウディ・ハレルソンが中々にハマってますね
カルトとかで異質な雰囲気ある村ってゾクゾクします

カルト村への潜入調査ということになるのですが、調査過程は薄めでした
妻がエイブラハムに取り込まれていったり、カルト的な怖さの方が強かったかもしれません
弱っている時に心につけ込まれるってほんと怖いですね

個人的に印象に残ったのが、冒頭と終盤に出てくるヘレナ式決闘
互いの片手を布で巻き付けて握手の様な状態で固定し、もう片方の手にナイフを持って行う決闘
確実に逃げられず、さらにはナイフで刺し合う恐ろしさ
描かれるシーンは少ないのに、銃撃戦より印象的でした

流れ着く死体の謎と恐ろしい村の物語でした
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