おばけ

太陽の塔のおばけのレビュー・感想・評価

太陽の塔(2018年製作の映画)
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太陽の塔の展示が万博のテーマであった、人類の進歩と調和に一石を投じる内容だったとは初めて知った。テクノロジーの果てに人類は本当に幸福になれるのか。

パビリオンではアメーバから始まり人が一番小さく置かれる過去から現在、未来。未来には日本人であるルーツ。原爆。太陽の塔の裏側には黒い太陽。人類が生み出した原子力という名の黒い太陽。明日への神話をメキシコオリンピックのホテルロビーに飾るために描いたのもびっくり。日本人として避けては通れないという強い意志に背筋が凍る。今の規制だらけのメディア、表現の世界を見たら岡本太郎はどう思うだろうか。

太陽の塔はまた、曼荼羅(宇宙を3次元的に表したもの)としていることも驚き。過去も未来もない現在と無碍になっている存在。

プリミティブな狩猟狩り時代はみんなが平等であったことも印象的。
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