地球外生命体

太陽の下で 真実の北朝鮮の地球外生命体のレビュー・感想・評価

太陽の下で 真実の北朝鮮(2015年製作の映画)
3.5
北朝鮮政府によって演出された「庶民の日常生活」の裏側を暴き、当局による検閲を受ける前にフィルムを外部へ持ち出すなど、さまざまな危険を冒して完成したドキュメンタリー。

北朝鮮からの要請で、ロシア政府はモスクワ・ドキュメンタリー映画祭の会長を務めるビタリー・マンスキー監督への非難声明と上映禁止を発表。また、ニューヨーク近代美術館(MoMA)主催の国際映画コンクールに出品したが、主催者側の一方的な自粛により参加を拒まれていたことが判明した。しかし、韓国、アメリカ、ドイツなど20都市以上で上映された。

模範労働者の両親とともに平壌で暮らす8才のジンミ一家を通し、ロシアの撮影スタッフが庶民の日常を切り取るドキュメンタリー撮影のはずが、北朝鮮側の監督のOKが出るまで一家は繰り返し演技を強いられた。高級な住まい、親の職業、クラスメイトとジンミの会話、そのすべてが理想の家族のイメージを作り上げるために北朝鮮政府が仕組んだシナリオだったのだ。スタッフは、「真実を暴く」ことに撮影の目的を切りかえ、カメラの録画スイッチを入れたまま、隠し撮りを敢行する。

★2015年タリン・ブラックナイト映画祭
監督賞
審査員特別賞
★2015年イフラヴァ国際ドキュメンタリー映画祭
中東欧ドキュメンタリー賞
★2016年メッセージ・トゥ・マン国際映画祭
国際映画批評家連盟賞
★2016年マンモスレイク映画祭
Jury Bravery賞
★2016年香港国際映画祭
審査員賞
★2016年DocAviv映画祭
監督賞
★2016年Millennium Docs Against Gravity
Millennium賞
★2016年ブダペスト国際ドキュメンタリー祭
'Let us have power' section
★2016年ヴィリニュス国際映画祭
作品賞
★2016年ラトビア国立映画祭
ドキュメンタリー作品賞
★2017年ニカ賞
ドキュメンタリー作品賞
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