キネマと海月

ニーゼと光のアトリエのキネマと海月のレビュー・感想・評価

ニーゼと光のアトリエ(2015年製作の映画)
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★あらすじ★

1940年代のブラジル。精神病院で働くことになった医師のニーゼは、患者に対するショック療法など、暴力的な治療が日常茶飯事になっている現実を目の当たりにし、衝撃を受ける。男性医師ばかりの病院で身の置き場も少ないニーゼだったが、患者を病院の支配から解放するため、患者たちに絵の具と筆を与え、心を自由に表現する場を与えようと試みる。

★感想★

様々な要因と悲しい出来事が重なり心が保てなくなり精神を深く病んでしまうことがあると知りました。社会生活の上では手に余ると言えるかも知れませんがそんな患者たちの頭蓋骨に穴を開け前頭葉を切除し感情を持たなくするロボトミー手術という治療とは思えない恐ろしい治療法がなされておりそれが良しとされていたという事実に心の震えが止まりませんでした。身体と同じように精神にも自然治癒力があります。動物たちと触れ合うことやアートなどを通じて心が解放され本来の姿に戻ろうとする様こそあるべき生き方なのではないかと思わされました。それにしても酷いことをする人たちのほうがよっぽど病的だと思うのは僕だけでしょうか…。

★オススメ★

心に興味がある人。
アートの力を信じている人。
男性社会に不満がある人。
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