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ニーゼと光のアトリエのmarm25のレビュー・感想・評価

ニーゼと光のアトリエ(2015年製作の映画)
4.6
始まりから終わりまでずっと泣きながら見てた。満点じゃないのは、もっと詳しく知りたいと思ったこと、その後どうなったのかをエンドロールなどで知りたかったから。
今では当たり前になっているアニマルセラピーも、こういうところから始まったのかな。
でもあのワンちゃんたちのシーンは何?誰がやったの…?


舞台はブラジル。精神病院で働き始めたニーゼ。ロボトミー手術が主流になりつつある時代に疑問を抱き主張すると、予算もほぼない廃れた部署の責任者にされる。しかしそこで患者たちを観察することと、芸術を学ぶ仲間の助言によって、患者たちが言葉をうまく使えなくても芸術によって美しく表現していることに気づく。

映画では描ききれなかった女性差別だったり、ブラジルの文化による厳しさはたくさんあったと思う。それでもこんな美しい映画と時代をしれて本当によかった。


普通に生活を送れていたとしても繊細な方にとっては刺さる映画じゃないかな。誰にもわかってもらえなくても、きっとその人に合った表現方法がある。
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