ペコ

廿日鼠と人間のペコのレビュー・感想・評価

廿日鼠と人間(1939年製作の映画)
4.5
原作はスタインベックの小説。

人間誰しもが生きているかぎり、心を汚してでも我慢してやらなきゃならない時がある。汚い仕事を請け負う主人公と、純粋なまま育ってしまったサイコパス男のお話。

悲劇だが、登場人物たちの肉付けの仕方がコミカルなため、だれないし、飲み込みやすい。
また、2人の夢見がちな明るさが、ラストを余計強烈なものにしている。

印象に残るシーンも多々あり。農場の女が足に仔犬を挟んで持ち上げるシーンはリメイク版にはないので必見。あんまり顔面アップにしないで芝居を見せる撮り方や、小屋を出て行く時にスゥーっと引いていく場面もうなるものがある。

私は、ジョージとレニーが夫婦に見えてしょうがなかった。でも、レニーはサイコパスだったんだよね(´;ω;`)。それでも一緒にいようとした彼の愛情は本物だったと信じたい。

もっと観られるべき。
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