亘さん

ヘッド・ショットの亘さんのレビュー・感想・評価

ヘッド・ショット(2016年製作の映画)
4.8
『ザ・レイド』は個人戦・団体戦入り混じってたけど、今回はイコ・ウワイスが1人で殺し屋達と戦う。その一戦一戦が全員ラスボス級。敵の殺し屋にはそれぞれの得意な武器を使ってくるが、イコ・ウワイスはプンチャック・シラットで生身の戦いをする。

ストーリーは平たくいうと『ボーン・アイデンティティ』。何者かに頭部に銃撃を受けた男が浜辺で見つかる。記憶を無くした男は女医のアイリンにイシュマエル(その時読んでいた「白鯨」に出てくる旧約聖書イシュマエルに由来)と名づけられる。イシュマエルは病院で襲撃されるが身体が自分の意思に反して動きアイリンを助ける。その後アイリンはバスで誘拐され・・・

なんだかよく分かんないけど自分最強!どんどん襲ってくる敵を殺すよ!っていうのはジェイソン・ボーンそのもの。アクションシーンは敵の殺し屋がそれぞれ能力や使う武器が違うので毎回楽しい。始めは手持ちカメラでの動きが多い上に動きが早いので目で追うのが精一杯だけど、敵のアジトに乗り込んでからは「あーこれから戦うのね!」っていうお互いが向き合った状態を真横の固定カメラでパーンするのがスト2みたいでワクワクした。若干テンポが悪いなとも思うんだけど、それはイシュマエルが段々疲れてくるからだと思う。劇中イシュマエルも「もう疲れたからやめよう」という台詞があるくらい疲れてる。それがむしろリアリティがあると思う。

個人的には『ザ・レイド』であまり拝めなかったイコ・ウワイスの身体がようやく見られた。『ザ・レイド』では制服を着てたけど(冒頭でトレーニングシーンはあるけど暗くてよく見れない)今回は脱いでるシーンがあったので僧帽筋の付き方と上腕二頭筋、三頭筋の盛り上がりがはっきりわかった。そこまでムキムキでないけども足技を多く使うシラットなので、体幹トレーニングで軸がしっかりしてるんだろうなと思う。肩の僧帽筋から背中の大円筋にかけては厚みがついてたのでシルエットがかっこいい。
亘さん

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