つるばみ色の秋津凡夫

残像のつるばみ色の秋津凡夫のレビュー・感想・評価

残像(2016年製作の映画)
2.6
心を閉ざす者達。

研ぎ澄まされた画、心象に呼応するかの様に弦が震える音楽。
彼の遺作と思うと、物語が一歩進む度に立ち止まりたくなる。
政治や主義が殺したのか。
いや、どんな圧政が敷かれようとも、それぞれが自分の側に立っていれば良いだけの事。
心の目を瞑る民衆には、ストゥシェミンスキが認識出来ない。
どちらがマネキンなのかは明白である。

旅立たれた彼に青い花を手向けるべく、目を開き生きねば。