エアール

フューチャーワールドのエアールのレビュー・感想・評価

フューチャーワールド(2018年製作の映画)
3.5
ジェームズ・フランコが監督と主演を務めたSFアクション。
フランコの他には、ミラ・ジョヴォヴィッチ、スキ・ウォーターハウス、ルーシー・リュー、マルガリータ・レヴィエヴァ、スヌープ・ドッグらが出演してます。


なにも損なわれていない唯一の土地、オアシス、
母にして、オアシスの統治者でもあるクイーンが重病に倒れ
息子 プリンスは病を治す特効薬を手に入れるべく
薬があると噂に聞く、”パラダイス・ビーチ”へと向かうことに
ーー荒れ果てた道を、
人が焼け焦げたような嫌な臭いが充満するデス・ロードをただひたすら進まねばならない
ーー1600キロの距離をバイクで何日もかけて
拳銃と弾を装備し、友人とともに…


人殺しに罪悪感など微塵も感じない
親玉のウォーロードを含めて傍若無人な連中レイダースーー侵略者たちとの出会い、
記憶が削除され休止状態となっていた一体のアンドロイド アッシュの起動、
この何でもありの世界で繰り返される無秩序な争い、
友を無残に殺され、レイダースに捕まるプリンスだが
連中の隙をついてウォーロードの命令に背いたアッシュと逃走を図る、
なんとか連中の追跡をかわしプリンスとアッシュがたどり着いたのは
楽園の海辺ではなく、荒れ果てたドラッグ・タウン、
そして彼らを出迎えたのはタウンを仕切る女王様であった。
この場所においても
欲しいものを手に入れるための流儀とやらがあるようで
自分か相手が死ぬまで殺り合うデス・マッチに参加せねばならず、
そうこうしてる間にも追跡を続けるウォーロードらがすぐ近くまで迫っていて…


アンドロイドに魅せられ、彼女を花嫁と呼び執着するウォーロード、
薬を手にして無事に母の元へ帰りたいプリンス、
薬でラリって感覚を麻痺させる日々を送りながらも完璧な純粋さを手にしたい女王、
プリンスの優しさに触れ、魂を教わり正義に目覚めるアッシュ、
ドラッグ・タウンで出会う、唯一まともな女 レイ、…

入り乱れる思惑と土地とともに荒んだ人間が狂気をむき出しに襲いかかる、
そんな救いようのない世界でも
微かな希望がみえるラストにホッとしましたね。
フランコもジョヴォヴィッチも
クズ人間の役を好演してました、笑
エアール

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