エアール

珈琲哲學~恋と人生の味わい方~のエアールのレビュー・感想・評価

3.4
約2時間のインドネシア映画、と。。
コーヒー・ショップで働くスタッフたちによる人間ドラマにどこかほっこり。
”コーヒーにはそれぞれ哲学がある”
がキャッチフレーズです!!


豆、品質、ブレンド、焙煎、…
組み合わせや加減次第で
香りや風味、飲んだ時の印象や後味、出来上がるコーヒーのすべてが変わってくるのはもちろん、
そこにもう一つ、素材に負けないぐらい大事な要素がありまして、、
ーーそれはバリスタ!!

最高の素材と一流の腕をもつバリスタ、
このタッグに勝るものはなし、
最高の組み合わせから生まれる最高にウんマいコーヒーを、
そして単にコーヒーを淹れるだけでなしに
それに向き合う姿勢や注ぐ情熱、人と人の関わりや想い、…
そんなことを考えていくとあら不思議
そこらの意識とやらは
人生においても割と繋がるものが多かったり。

さて
亡くなった親父さんの借金を返済するため奔走するジョディと
コーヒーの知識に長け、並々ならぬこだわりをもつ相棒で、確かな腕をもつバリスタ ベン。
そんな2人が共同経営でオープンさせたコーヒー・ショップ「フィロソフィ・コピ」

経営難の現実と向き合い
ジョディはどうにかお店を繁盛させようと様々な提案をするも、
ウんマいコーヒーさえ出せりゃファンは自然とつくもんだ、と
まったく聞く耳を持たないベン。
さらには、豆の品質には絶対に妥協できないと
他店と比較しても高価な豆ばかりを仕入れようとする始末。
豆は高騰の一途だし、お金もないし、
いったいなにを考えているんだ、と
2人は衝突ばかり。

そんなある日
ジョディとベンのもとを訪ねてくるひとりの富豪。
なんでもある挑戦を受けてもらいたい、と
ーー近々ジャカルタに来る商談相手に
最高のコーヒーをふるまいたい。
ジャカルタで一番ウんマいコーヒーを淹れてくれたら
その賞金として1億ルピアを支払おう

破格の条件にもかかわらず
ベンはさらなる賞金額の上乗せ、
10億ルピアで挑戦を引き受けることを宣言
ーーもし失敗すれば
賞金と同じ額の小切手を切る、と。。

ベンはやる気満々に対し、
一方咄嗟の思いつきで
無謀すぎる挑戦を受けることに肝を冷やすジョディ。

衝突しながらもスタッフらと協力し
最高のコーヒーを創り出そうと
素材、製法にさらにこだわりを見せるようになるベン。

するとそこへ
父親がコーヒー全書の著者であり、
共同執筆で改訂版を出そうと意気揚々の娘 エルが
取材のため店を訪ねてくる。

自身たちで作り上げた最高傑作
パーフェクトを淹れて彼女に飲んでもらうも
悪くはないが2週間前に飲んだティウスには及ばない、と
厳しく突き放されてしまう。

そんなバカな、と
エルの紹介でコーヒー農園を訪れたジョディとベンは
そこでティウスの秘密を知るとともに、
コーヒー作りとは何かに向き合う中で
同時にそれぞれの父親に対する想いや関係性も見つめ直すことに…
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