たかが世界の終わり

悲惨物語のたかが世界の終わりのレビュー・感想・評価

悲惨物語(1973年製作の映画)
3.4
『父の愛撫で私は初めて痛感した
私が一人の女であり
父が愛欲にまみれた一人の男だということを』

娘役の女の子が
声といい、表情といい、
指の先までエロさが度を越している

画面を超えてでも直視するのが
憚られるくらいに目の奥から強い何かを訴えてくる

そのわりに、劇中何度も映される、
ソファーで体育座りをする姿が
幼くて妙にいじらしい…

綺麗な脚を見せつけるような格好なのに
嫌味がない、ずるい

終始流れるだいぶペシミスティックな旋律の
音楽が親子の超破滅的な恋路を
なおシリアスに演出