悲惨物語の作品情報・感想・評価

悲惨物語1973年製作の映画)

Eugénie/Eugenia

製作国:

上映時間:91分

4.2

「悲惨物語」に投稿された感想・評価

裕福層の父子家庭に暮らしている少女が、敬愛する父との主従関係に心酔しながら、猟奇殺人を繰り広げていく。父娘の関係を超越したところにある「隷属の歓び」を説いている、エロティック・ドラマ。マルキ・ド・サド原作。

「真の快楽は反道徳的行為にある」「主となる者も隷属者に隷属している」というサドマゾ構造をシンプルかつリリカルに盛り込んでいる作品。ジェス・フランコ監督はトラッシュ系の低予算見世物映画を量産していた人物だが、本作では至極真っ当なドラマ作品に仕上がっている。

父の人間性を調査しようとする作家が、憔悴しきっている娘に対して単独インタビューを敢行。そこから、フラッシュバックさせていく語り口が巧い。新境地を切り開いた父娘の色めき立った感覚だとか、娘があらゆる場所で体育座りをする癖をもっているところだとか、登場人物のヒッピー調の服飾デザインだとか、見どころは枚挙に暇がない。

「隷属者が自分から離れること=アイデンティティの喪失」を着地点とするラストは、美しくも、ちょっぴり切ない。
これはかなり良い。4本見た彼の作品では今の所ダントツ。
娘と父が結託して完全犯罪に走るヤバい映画なのだが、なんつっても娘の魅力よ。
下半身裸でベッドに寝そべるシーンのエロさ!
んで必ず体育座りである。
体育座りをここまで魅力的に撮った映画ありますかね??

パパのハラキリのシーンでのレンブラント的なライティングも良かった。
つーか、パパの目つきヤバい。