お酒片手に酔っ払ってキレッキレで根に焼きついたアナーキー精神語るファスビンダー、格好いいなあ。

イルムヘルマンとの関係が予想より5倍くらい濃くて胸焼けしそうであった。他にもあらゆる人とこれくらいかそれ以上に濃密な関係を持ってたんだろうな…天性の人たらしというか共依存体質というか。
それはそれとして、人間に対する眼差しはとても好き。万人に受け入れられる作品や思想でないのは分かるが、やっぱりファスビンダーって人間という存在が本当に好きで幸せになってほしいと心から願ってたのだろうな。モラハラ臭さはえぐいし否定のしようもないけれども。
最後の監督が見た夢の話は大切な友人を亡くした人の話としてベタだけど泣ける。

【ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー】
英国映画協会「The 100 Greatest Films of All Time」「史上最高の映画100」(2022)52位。不安は魂を食いつくす（1974, ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー）

【フィルム・ノワール、勝手にベスト50】悪の神々。（ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー）