回想シーンでご飯3杯いける

タリーと私の秘密の時間の回想シーンでご飯3杯いけるのレビュー・感想・評価

タリーと私の秘密の時間(2018年製作の映画)
3.8
発達障害の息子、反抗期の娘に続いて、3人目を出産した主婦マーロは育児ノイローゼ状態。そこに自由奔放な現代っ子でありながら、完璧に仕事をこなすベビーシッター、タリーが現れる。

タリーが来るようになってからマーロの心は癒され、旦那との関係も含めて、全ての歯車が上手く回るようになる。ただ、タリーは夜専門で、朝になると必ず帰ってしまうという謎の一面が、、、。

育児に疲れるマーロを描いた辛い前半が、タリーの登場で途端に楽しい展開になる。タリーを演じるマッケンジー・デイビスがとてもキュートで、彼女の表情や行動を見ているだけで楽しくなってしまうのだが、そんな彼女の謎めいた一面が見えてくる辺りから、物語は大きな転換を迎える。

ネタバレになってしまうので詳しくは書かないけれど、一見キュートで楽しい作品ではあるけれど、実際に起きている事を考えると、とても複雑な気持ちになる。女性のメンタルを題材にした映画だけど、寓話のような見せ方が独創的で、とても良かった。